11ChemMat ケミカルの「オンリーワン」、
マテリアルの「オンリーワン」
日鉄ケミカル&マテリアルの
「11」から会社を紐解きます
Keywords

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製鉄由来の化学・素材メーカーとして
世界有数の幅広い事業領域

110年以上の歴史を持つ「製鉄」から生まれた「ケミカル」と「マテリアル」。製鉄由来のユニークな事業展開は、世界有数の幅広さを誇ります。ケミカル分野は日本製鉄の製鉄プロセスから発生する副産物に付加価値をつける技術を発祥に、独自の芳香族化学合成・精製・配合などの素材設計・製造技術を確立しています。マテリアル分野は長きにわたって培われてきた素材研究力をベースに薄箔・細線・微粒子などの材料技術を確立しています。自動車の電動化や電子デバイスの高機能化、デジタル化の伸長を下支えする「マルチマテリアル企業」です。

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原料・技術を有効活用した
地球環境にやさしい”事業展開

当社の生い立ちから現在、そして未来にかけて、循環型社会の成長と貢献に関わり続けます。限りある資源を無駄なく有効活用したいと願い、製鉄の副産物を貴重な資源として活用して、再び社会へ還元します。また、製品の製造過程で副生される油や燃料ガスを火力自家発電などへ徹底活用する資源循環型事業を行っています。さらに、自動車や二輪車から排出される有害ガスの浄化素材として地球環境へ貢献しています。水しか排出しない究極のエコカーと言われる、燃料電池自動車に用いられる燃料電池の材料など、弛まぬ技術開発、製品開発を通じて持続可能な社会の実現に貢献し、資源循環型システムの一端を担います。

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世界トップクラスの”製鉄化学事業

1907年に国内ではじめて副産物回収型のコークス炉が稼働し、タール蒸留がスタートして以来、製鉄プロセスから生み出されるコールタールや粗軽油などに含まれる様々な有効成分を、いかに無駄なく活用するかという使命にその力のすべてを注いできたという歴史があります。副産物を廃棄するのではなく、価値ある素材として有効活用していこうとする姿勢と努力が、世界トップクラスの製鉄化学メーカーとしての礎を築いています。

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世界初!鉄を溶解する3,000℃以上の過酷な環境に耐える世界最高クラスの”ニードルコークス

鉄は熱をかけることで、何度でも再生することができます。鉄スクラップを溶かすための電極棒(電炉法)に用いられるニードルコークス。元々、電極棒に利用されるニードルコークスは石油系がメインであり、石炭系は炭素結晶の並びを阻害する成分が多いことから、結晶の均一化が難しいとされてきました。そこで当社は独自の研究・開発力によって、石炭系原料から炭素結晶を阻害する成分を制御する技術を開発しました。熱膨張を抑えて過酷な環境に耐え、石油系を凌駕する世界トップレベルの石炭系ニードルコークスを世界で初めて製造しました。この技術力に加え、豊富な原料を一貫して保有するため、安定供給が可能な当社は国際市場においても高い評価を受けています。また、カーボンニュートラルの実現に向けて、世界的に電炉法での鉄鋼生産が拡充していく中で、当社のニードルコークスが欠かせない材料となっています。

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生活をより快適にスマートに。時代を先取りした世界トップクラスの”回路基板材料

スマートフォンやパソコンなどに使用される従来の回路基板材料は、銅箔とポリイミド樹脂の間に接着剤としてエポキシ樹脂を貼りあわせる三層構造でした。これに対して、当社独自の樹脂設計技術により開発された回路基板材料は、接着剤としてのエポキシ樹脂を使用しておらず、従来の三層構造に比べて約半分の薄さを実現し、耐熱性も格段に向上しました。当社のエスパネックス®が最初に誕生したのは、スマートフォンが生まれるはるか昔のこと。数十年の時代のニーズを先取りして、研究者の熱意から誕生したこの製品は、今後さらなる電子機器の高機能化に欠かせない回路基板材料となっていくと期待しています。

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りん光材料を世界で初めて実用化”有機EL材料

テレビやスマートフォンなどで使用され、普段の生活に欠かせないディスプレイ。液晶ディスプレイがバックライトの光により画像を表示するのに対し、有機ELディスプレイは構成している有機化合物に電圧をかけ、発光させて画像を表示します。その為、液晶ディスプレイよりも薄型化・軽量化・省電力化が可能となっており、鮮明で明るく・滑らかな画像表示を実現できることから、様々な用途で使用される可能性を秘めた次世代ディスプレイです。当社の有機EL材料は「りん光」という高効率化が可能な発光メカニズムを用いて、光の三原色のうち、赤・緑を世界で初めて製品化しました。現在、青の探索に全力で取り組みながら、業界のトップランナーとして高い評価を得ております。

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世界トップクラスの金属加工技術が光る”金属箔、メタル担体

当社の金属箔は日本製鉄グループで開発・製造された各種ステンレスをはじめ鉄系素材を世界最高水準の極薄箔へと加工する技術を進化させ続けています。金属箔の代表的な用途の一つが昨今のデジタル化や高速通信、IoTなどを下支えするハードディスクドライブのサスペンションです。ナノメートル単位の制御が要求される超厳格品であり、世界シェア8割以上を占めています。また、金属箔から展開されたメタル担体は主に自動車や二輪車の排ガス浄化に用いられており、環境規制の強化に伴い、高品質のメタル担体に対するニーズが、今後益々高まっていくものと考えられます。

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セラミックス球状粒子”のパイオニア

世界で初めて溶射法による真球状のセラミックス微粒子の製造に成功し、世界中のお客様に提供を行っています。球状にした数ミクロン~百ミクロンの粒子で化学的、物理的にも安定しており、樹脂と混合する際、優れた充填性、流動性を発揮します。当社のセラミックス微粒子は、主に半導体の封止材フィラーや放熱部材に用いられ、放熱効率を上げることで半導体素子の放熱特性の向上に寄与しています。今後の通信分野の成長や自動車分野の電装化に対して、放熱性の面で貢献していきます。

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半世紀の常識を覆して誕生させた”銅ボンディングワイヤ

私たちの身の回りにある家電製品やOA機器、ゲーム機器、スマートフォン、産業用ロボット、自動車などあらゆる分野で、ICと呼ばれる半導体デバイスが大量に使用されています。これらの半導体デバイスの内部で半導体チップと外部電極を繋ぐ重要な機能を担っているのが、ボンディングワイヤと呼ばれる髪の毛よりも細い金属線です。元々、1950年代から50年以上にわたって、高価な金が使用されてきました。実際、当社も高品質の金ボンディングワイヤを市場に供給してきましたが、高価な金ボンディングワイヤに代わって銅ボンディングワイヤへ切り替える開発を進め、銅の表面にパラジウムめっきを施すことにより、世界で初めて大規模集積回路用の銅ボンディングワイヤ実用化に成功し、今では業界のデファクトスタンダードとなっております。

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社会を支え、先端技術に貢献する高性能複合材料”コンポジット

炭素繊維の特長は「軽くて強い」ことです。鉄の1/4の重さで、鉄の約10倍の強度を有している高機能素材です。当社では製鉄プロセスで得られるコールタールの副生成物から高温炭化して繊維ピッチ系炭素繊維を扱っています。その特性から活用の場は広がっており、シート化した炭素繊維を用いた橋梁の補強や、トンネル等のコンクリートのはく落予防により、土木・建築構造物の長寿命化に寄与してきました。他にも車両、医療、産業ロボット、スポーツ、エネルギー・環境分野など当社の材料開発力や構造設計力で社会の成長を支えています。

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少数精鋭体制”で素材を極め、未来を拓く

当社は少数精鋭体制で事業を展開しております。若手時代から責任ある仕事やプロジェクトに関わることができます。また、若手であっても考えや想いを伝える事が求められ、それらに対して適切なアドバイスやフォローをしてくれる先輩や上司がいます。会社全体、組織毎の目標を掲げて共有し、皆で切磋琢磨してゴールを目指す化学・素材メーカー。
それが日鉄ケミカル&マテリアルです。

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