2015年入社
専攻 / 化学プロセス工学
九州製造所 製造部
T・T
入社以来、私は様々な経験を積んできました。入社1年目はプロセス技術部のエンジニアリンググループに配属され、「ピッチコークス」の原料であるSOP(ソフトピッチ)製造工程の改善に関する案件に関わっていました。
2年目では関連会社の工場省エネ化について、外部のコンサルティング会社と共に検討を行いました。そこでは、工場内で最も電力が消費されている箇所を把握するために、電力使用量を見える化したり、インフラの観点から工場を見直しコスト削減を試みるなど、これまで意識していなかった視点で工場運営について理解を深めることができ、とても学びが多かったです。
また、3年目には大分製造所の蒸留プロセスの改善・解析、広畑製造所のコスト削減などを担当しました。4年目から現在の九州製造所 製造部 技術室に配置となりました。このように1年目から様々な工場の案件に携わり、エンジニアとして少しずつ成長することが出来ていると感じています。
現在は技術スタッフとして、タイヤなどの原料となる「カーボンブラック」を製造する工場を主に担当しています。具体的な業務としては、安全・環境・防災対策に関する設備改善や、コスト削減、品質安定化に関する案件の発掘から検討・実施、さらには新規開発品に関する実機プラントでの試作対応まで幅広く担当しています。
特にやりがいを感じることは、設備改善のために私が検討・計画した案件を実機化できる点ですね。検討過程や工事期間中は、計算ミスや計画に問題が無いか、不測のトラブルが発生しないか、期日内に完了できるかなど不安やプレッシャーも感じますが、苦労した分だけ実機化できたときの達成感はひとしおです。
私は日頃から「製造現場が第一」と意識しています。私たちは製造業であり、メーカーは製造現場があってこそ初めて事業が成り立ち、利益を生み、社会へ貢献することができます。そのため各検討課題では、現場の安全を考えながら、より安価で安定した品質のモノづくりができるように試行を重ねます。そのためにも、現場のオペレーターの方へ丁寧にヒアリングし、共にOne Teamとして取り組むことが大事だと考えています。
また、改善点の発見から新規案件を発掘するということは、製造現場の活性化にも繋がると考えています。その為、1日1回は必ず製造現場へ顔を出し、オペレーターの方と話をするようにしています。そうすると「待っていたよ」と現場の方から相談を受けることが頻繁にあり、そういった信頼関係が嬉しいですね。そこでは現場の問題点や、設備改善によるコスト変化、エネルギー効率化のポイントなど立ち話から自然と熱い議論になっていくことが多いですね。
実は、現在の部署に異動が決まった際、人間関係の構築や未体験の業務への不安を感じていました。しかし、実際に異動してみると製造に関わる基礎的なことから技術的なことまで、周りの方が一から教えてくださり、現場のことも丁寧に説明をしていただきました。こうした困ったときに相談しやすい環境は、当社の社風でもあると思うのですが、仕事を円滑に進められますし、恐れずに色々なことに挑戦できますね。もちろん私も受け身ではなく、誰よりも元気に挨拶して自らコミュニケーションの機会を広げるなど、より良い関係づくりを意識しています。
将来的にはプラント設計や設備設計に関する、リーダーポジションを務めることが私の目標です。そのためにも、まずは現在の職場で現場作業者の安全・作業性について理解を深めながら、設備に反映する能力や製造コストに関わるプロセス検討の力を高めたいと考えています。そして、多くのプラント・設備建設に携わり、工事に必要な知識の習得や経験を積み、製造現場の安全や効率、コスト競争力までを考えた最適なプラント設計・設備設計を行って、事業の発展に貢献していきたいと考えています。