生産技術

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技術者として目標を達成する秘訣は「諦めない」。
若手から大きな
プロジェクトを主導。

2016年入社
専攻 / 表面・界面
金属箔応用商品事業部 金属箔製造部
T・H

  • 生産技術
  • 製品開発
  • 表面・界面
  • 金属
  • グローバル

現在、私は金属箔事業での製品開発と製造プロセス改善などの役割を担っています。製品開発ではお客様のニーズに合わせた製品の開発から、シーズ技術を開発して知的財産化することなどが主な役割として挙げられます。例えば、お客様からオーダーを受けると、使用する材料や製品仕様の検討、その梱包まですべてのスペックを考えて提案をします。梱包までと思われるかもしれませんが、金属箔は繊細であり、お客様によって梱包への要求が異なるため、お客様毎の検討が必要になります。また、海外のお客様へは輸送環境もそれぞれ異なるため、しっかりと梱包の強度実験を行ったり、防湿対策を施したり様々な工夫を重ねています。

一方、製造プロセス改善では、生産性・安定性・品質の3つの向上を目的として、製造条件や使用機器の最適化を実施しています。目標を立てて達成し、次の目標に向けて挑む。その繰り返しですね。こうして一つずつ課題をクリアしていくことで、最終的に大きな前進につながり大きな達成感が得られます。

印象に残る海外での初商談

金属箔事業は海外のお客様も多く、私も4年目で初めて海外出張を経験しました。海外のお客様から次世代の電子機器にステンレス箔を採用したいというご要望があり、私が開発の主担当となり、出張先では開発担当者として当社の商品を採用するかどうかを決める大事な商談に同席しました。価格・納期・調達関係など英語での矢継ぎ早な質問に受け答えが大変な場面もありましたが、何とか無事に商談を終えられました。自らこの案件の「研究開発をしたい」と上司に相談して、任せてもらえた案件という事で力が入りましたね。

「今までにない、誰もできない」に挑む

実際に初めて私が開発した製品がお客様に採用され、販売されたときは、自ら開発した材料がお客様の製品として世界中に広まっていくことに、とても嬉しさを感じた反面、正直少し不安もありました。初めての経験だったので、万が一、問題が出たらどうしよう…と。もちろん、そういった不具合は出ていないのですが、開発者として社会への責任を感じますよね。

一方、製造プロセスの改善では、誰も解決できなかった問題を解決できたときに面白みを感じました。金属加工の工程で熱処理をした際に製品にシワが発生してしまうという問題があり、さまざまな面からアプローチして課題特定と改善案、その後のフォロー策について提案しました。成功の兆しがなかなか見えてこない時期もありましたが、「自分がやるしかない!」という一心でしたね。試行錯誤しながら、周りの方にも声をかけて協力してもらうなど自分から積極的に動いた案件だったのでとても印象深いです。

モノづくりで諦めない、
誰にも負けない技術者を目指して

仕事をする上でのモットーは「決して諦めない」ことです。もともと諦めがちな性格でしたが、仕事を始めてから自分でも驚くほど変わりました。きっと周りの方々の気質に影響されたのだと思います。特に私の隣の席の先輩は、とにかく諦めない方ですね。専門書や文献調査など日々勉強されていて、特に圧延関係の知識では追いつけないほど。まさに「工場のキーマン」です。そういう方からアドバイスをいただけると、嬉しいですし勉強になりますね。

私のモノづくりの原点は小学生の頃。図工や技術の授業で、自分が考えたものが形になっていくことの楽しさを今でも鮮明に覚えています。そうした記憶があり、就職活動では幅広い業界を回っていたのですが、モノづくりへの情熱が湧き上がってきましたね。今、こうして日々新しい刺激を受けながら、モノづくりに集中できる環境にはとても満足しています。私の目標は、技術者として誰にも負けない専門性を一つ身につけること。この挑戦させてもらえる環境で必ず実現します。

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