2016年入社
専攻 / 機械工学
金属箔応用商品事業部 海外生産サポート部
K・M
学生時代は機械制御を学んでおり、自動車やバイクが好きだったことから自動車に携わる仕事に就きたいと考えていました。そんなとき当社に出会い、少数精鋭体制で「開発から事業立ち上げまで」に携われるという話を聞き、一人に任せられる範囲が広く、チャレンジできる自由な雰囲気のある会社だと魅力を感じましたね。胸を張って自分がつくった製品だと言える、そんな経験ができると思いました。
入社前は、私が機械系の出身のため、材料系や化学系の方が多い中で肩身が狭いのではないかと不安に思うこともありましたが、実際に入社してみると、当社には様々な背景を持つ仲間がおりとても面白い会社だと思いましたね。
今は、自分の専門性がプラスに働いていると感じています。任される仕事の幅も広く、自分が考えている以上に、自身の専門性を周囲から評価されていると感じます。
メタル担体は、主に自動車やバイクの排気ガスを浄化させる部品として使われます。薄い金属箔を原料として、波状の箔と平たい箔を組み合わせて作られており、1000°を超える高温に耐える過酷な環境に耐えるために特殊な構造のろう付けが施され、自動車本体が老朽化するまで持ち堪えることのできる製品です。このろう付けにはかなり複雑なプロセスを踏む必要があり、容易に真似できるものではありません。
当社のメタル担体は、国内だけでなく海外でも使っていただくことが多く、自身が開発や製造に携わった製品が異国の地で活躍していることを思うと、素直に嬉しい気持ちになりますね。
また、海外工場があり海外拠点のスタッフとのやりとりも多く、新しい価値観に出会えることも魅力の一つです。一方で、プロジェクトを進める上では、文化・価値観・言語・宗教などあらゆるバックグラウンドの異なる仲間との間で、齟齬が発生しないように心がけています。
特にインド工場では、スタッフは非常に積極的で、少しでもわからないことや改善提案があれば必ず指摘や意見をくれます。彼らの積極性は、私もいつもお手本として見習っています。社長とインド工場を訪問した際には、現地で歓迎会としてダンス大会を開いていただき、一緒に日本の流行りのダンスを踊ったり、インドの伝統舞踊を教わったりと楽しかったですね。
現在、私はメタル担体事業部で新製品の量産安定化、製造現場の改善やトラブルの解決を主に取り組んでいます。その中でも、最も力を入れているのは「工場の自動化」ですね。
実は、私が現部署へ配属された当初は、工場の帳票類は紙で記録されていました。そこで配属から約半年で、国内工場の帳票のデジタル化とデータの自動収集化を実現し、調査・分析もスピーディーに行える管理体制を構築しました。次に、これを海外工場に展開し傾向管理や品質管理などの仕組みを作り上げる予定です。
こういった若手から大きな挑戦に前向きに取り組めることは、当社の社風の特徴だと思います。お互いの肩書を超えて、とても風通しの良い雰囲気があり、上司や先輩はチャレンジすることにとてもに寛容です。やってみなくては分からないことに対しては、「まずはやってみよう」と考える方が多く、同期にも勉強熱心で優秀な仲間が多く、彼らに負けないようにという気持ちも自然に湧いてきます。
そうした自分で課題を見つけ、自分のやり方で仕事を進められる点に魅力を感じますね。もちろん、知らないことに対しては自ら勉強しながら成果に結びつける必要がありますが、工場のスタッフの協力を得ながら、自分の思い描いた方向へ、工場の設備から製品にまで変化を起こしていくことにはやりがいを感じます。
また、当社には配置ローテーションの取組みがあり、立場が変わることで視点が変わることを実感できます。そこが面白いなと感じますね。やはり、一つの役割を経験するだけでは事業全体を俯瞰する立場として仕事を推し進められないため、幅広い役割に携われる点はすごく良いなと感じます。当社には、スペシャリストだけでなくジェネラリストを育てられる環境があり、私自身も今は幅広い知識を吸収しながらジェネラリストとして事業を引っ張っていく立場に魅力を感じています。そうした、幅広いキャリアプランの選択肢があるのも当社の魅力ではないでしょうか。
今は製造に携わりながらも、品質・安全・財務関係の勉強をしています。そして、将来的には、幅広い経験を積める当社の良さを活かして、社会に必要とされる技術、製品を開発し、製品を世に送り出すための必要な知識を吸収し、自らが中心となって仕事を進める立場になりたいと考えています。