設備エンジニアリングでは必要な設備機能をどのように設計して、どのように目標を達成するかを考えるため、幅広い知識が求められます。私は電気の知識はあるのですが、それ以外の機械や設備について教養を広める必要があり、自分で文献を調べたりしています。ただ、極薄の金属箔を製造するというノウハウがニッチな分野のため公開されている文献も少なく、商社や設備メーカーの方々に協力をいただきながらトライ&エラーを繰り返して、答えを探し出すところに面白さを感じますね。

また、取り扱う設備は高額で、一度自分が設計企画をすれば10年単位で稼働するという点も、責任感とやりがいを感じる部分ですね。忘れられないのは、入社2年目に設備・保全グループへ異動したばかりの頃、数千万円の設備導入について、企画を発案から導入・立上げまで任せていただいたことです。当社ではまさに「ゼロから、どのように実現していくか」を考えることがミッションなのだと実感した瞬間でしたね。

設備導入は多くの人が関わっているプロジェクトのため、私の担当部分で少し手を止めてしまうだけで数ヶ月から1年単位で計画が遅れてしまうこともあります。そのため、日頃の業務ではスピード感を持って取り組んでいます。協力会社も多く、事前準備や調整力が非常に求められます。そして何よりコミュニケーション力が大切です。いざ設備導入のための工事が始まると、現場には何十人単位で協力会社の方々が現場に来られます。だからこそ、一緒に休憩を取ったり、何気ない時間を共にすることや会話も大切にしています。良いコミュニケーションが、良いチームをつくり、良い仕事につながると考えています。

私自身は学生時代にリーダーシップのあるタイプではなかったのですが、現在は多くの方に協力していただきながら自らのアイデアを形にする自身の仕事を通して、少しずつ身についてきているように思います。自分の得意分野ばかりが仕事になるとは限らないので、いろいろなことに興味を持ち、自ら知識を習得していく姿勢が必要だと感じています。

当社は少数精鋭を掲げており、実際に仲間を見渡してもそれぞれの分野のプロフェッショナルが集まり、1つのチームになっているように感じます。特に、課題解決へのスピード感には驚きます。「昨日の課題は、既に解決しました」といった報告を聞くと、その仲間の行動力には私も刺激を受けますね。それでいて、気さくでコミュニケーションを上手く取る方が多く、オンとオフの切替えがしっかりしておりメリハリのある職場だと思います。また人間関係にとても恵まれていると感じており、休日には同僚と旅行へ行くなど充実した日々を過ごしています。

これからも引き続き、設備投資案件に携わっていきたいと考えています。特に、新しい製造ラインの投資案件等があれば、初期段階から関わりたいですね。また、当社はさまざまな経験を積めることが魅力の一つだと思います。私が担当している業務では、設備を通して毎回異なる視点で考え方や思考を学ぶことができるため、常に新鮮な気持ちで取り組めることからも、エンジニアとして成長できると感じています。