入社１年目は製造に携わりました。これは今でもすごく良い経験になったと感じています。１ヶ月の３交代研修では働く上で重要な自己管理の大切さや製造現場での安全意識の高さというものを体感できましたね。

２年目には製造で携わっていた製品の研究・開発へ配置となりました。海外出張も多く、2年目にして研究・開発担当として初めて海外出張を経験し、日本と海外の考え方の違いや、物事を進めるスピード感の違いを肌で感じることができました。実際に海外での初めてのプレゼンではとても緊張しましたが、上司や先輩の熱心なサポートもあり、最終的には新規製品の採用へと繋げる事が出来ました。

何より、私が研究していた案件が製品化を繋がった成功体験はとても印象に残っています。

４年目からは新規事業開発のため、自らテーマを決めて実際に手を動かして研究すること以外にも、市場分析や技術動向調査などを行っておりました。５年目には現在のエポキシ事業の製品開発を担当し、６年目から現在まで同事業部の営業に就いています。

技術系出身でありながら営業や企画をすることは非常に重要だと考えています。研究や製品開発などの経験を経ている分だけ、技術的な知識が備わっており、顧客側の技術者とも短い時間で深いコミュニケーションができ、お客様の些細な言葉にも情報感度を高めて応えることができます。

研究・製品開発職を経て、将来的に営業や企画職に携わりたい理系出身の学生の方には、ぜひ、コストパフォーマンスや工業的生産の容易さ、顧客開発スケジュールを意識して研究・開発に従事してもらいたいですね。

現在は製品の販売に加えて、新規製品の開発に関するマーケッターの役割も担っています。

その中で、お客様へのリアクションの質と、リアクションのスピードはつねに心掛けています。リアクションをしっかりとすることで、お客様との目線の共有ができていることを意思表示できますし、リアクションが早ければ、お客様がお困りの場合にも、この人なら早く答えをくれると思っていただけます。お客様から一番に相談していただけるかどうか、そうした信頼関係を築けるかどうかが、営業職ではとても大切だと感じます。

また、交渉事も醍醐味の一つです。交渉術や会話の仕方など、自らのコミュニケーションを駆使して、いかにwin-winの形にもっていけるのか。そのため、事前に様々な視点から十分な準備をして、戦略を考えます。

そして、もう一つは将来の収益の柱を創出する可能性のある新規製品の立ち上げを経験できる点も魅力です。例えば、お客様との会話から次世代の研究テーマを探索します。そして、製品化へ繋げるために、今度は研究・工場など多くの仲間と一緒になって課題をクリアしていき、最終的には、利益へ繋げるために最善の販売戦略を考えます。こうした一連の活動に携われるのは営業の魅力ですね。現在も新規製品の立ち上げに携わっており、顧客の獲得から量産化までやり遂げたいと考えています。

近い将来は購買を経験してみたいと考えており、現在は「売る立場(営業)」ですが、「買う立場(購買)」を経験することで、より幅広い視野から事業に貢献していきたいと考えています。