2012年入社
コールケミカル事業部 炭素材部
A・S
学生時代は、チームワークを必要とするスポーツを経験してきたことや、スポーツ以外の場面でも多くの人に関わることで自身の成長に繋がったという実感があり、仕事でも多くの人と接する機会のある営業に携わりたいと考えていました。また、目に見える製品を世の中に提供し、多くの人々の暮らしに大きく貢献できるという視点から「モノづくり」に携わりたいという想いもありました。
当社はメーカーの中でも、製鉄由来の原料から展開する独自性のあるコールケミカル事業を柱としながら、積極的に新規事業にも取り組んでいます。
そうした事業の将来性にも魅力を感じながら、選考では私の話に熱心に耳を傾けていただき、誠実な会社の雰囲気を感じました。
そして、若手社員にも責任ある仕事を任せてもらえる風土があることも魅力でしたね。実際に私も入社2年目で経理として一つのグループ関連会社の決算を私に任せていただき、さらに上司からもステップアップできるようなアドバイスを頂けるので、成長できる環境だと体感しています。
私が所属するコールケミカル事業部は、製鉄由来の原料であるコールタールの付加価値を高め、様々なコールケミカル製品を製造・販売しています。扱う製品は幅広く、例えば主力製品のニードルコークスは電炉鋼生産に必要となる人造黒鉛電極の主原料です。また、特殊炭素用コークスは半導体・太陽電池・原子炉などで使用され、カーボンブラックは自動車のタイヤ補強材として欠かす事が出来ません。いずれも各産業で高い評価を得ている製品です。
これらの事業の営業として私はお客様との商談をはじめ、関係各所との企画・調整業務に携わる毎日を過ごしています。最近ではニードルコークスの新規用途として、リチウムイオンバッテリー負極材向けの販売にも注力しています。
現在、こうした幅広い業界のお客様と接する機会に恵まれ、それぞれの業界の経験豊富なお客様とお話しすることは、私自身の大きな経験や成長にも繋がっていると実感しています。また、お客様の要望に対し迅速かつ的確に社内展開し、関係各所と協働しながらベストな対応を図ることが営業の大きな役割だとも考えています。広く周囲を巻き込むプロジェクトの推進には苦労もありますが、やり遂げたときの達成感や一体感は最高ですね。
当社は少数精鋭だからこそ、コミュニケーションが取りやすい環境だと感じます。社内外から頼りになる存在と認めていただくことが増えるにつれて、これまでにないような相談も増えており、当社の窓口としてやりがいを感じています。
対象とするマーケットは国内だけでなく世界規模であり、数量・金額ともにスケールの大きな製品を扱うことも多く、一つの商談で何千トンという単位を扱うこともあります。こうした規模のビジネスでは、お客様のご要望へいかに応えられるかが重要であり、お客様の希望納期や要望に応えるための様々な調整も営業の大切な役割になります。
これは今でも印象深いエピソードとして覚えていますが、ある日、お客様側でトラブルが発生したため、すぐにでも製品が欲しいとご要望をいただいたことがありました。当時はマーケット全体が好調で、当社も生産が追いつかない時期。私は生産・販売・在庫バランスを工場側のスタッフとこと細かに確認し合い、さらには他のお客様に対して納期変更をお願いすることが可能か、輸送手配に伴う物流会社との協議など、多方面の協力を得ながら出荷対応を行いました。このときに周囲と協働するチームワークの力を実感しましたね。お客様からは嬉しいお言葉を頂き、関係性強化に繋がりました。
今後はより多くの経験を積むことで自身の視野を広げ、多くの知識を習得しながら、当社のモノづくりを通して世の中に新たな価値を提供していきたいと考えています。
特に、新たな需要を創出することは、私自身の大きなチャレンジであり目標だと考えています。そのためにも国内だけではなく海外営業にも積極的に挑戦し、グローバルな視点からマーケットを見据え、自身のアイデアを発信することで新たな価値を提供できる人材になりたいですね。