現在の業務では、1つの会社の財務的な業務を包括的に任せて頂いている事で、やりがいや仕事への誇りに繋がっています。業務を進めながら幅広い知識を習得できますし、予算管理と会計の両方を担っている事で、2つの関連性を理解しながら全体感を把握できるところはとても面白いですね。

また、経営層への報告や、自らの意見を述べる機会が非常に多くあり、もちろん入念な準備が必要になりますが、しっかりと説明できたときや、課題の発見や解決に貢献出来た時は本当に嬉しく自分自身の成長を感じます。また、先輩や上司・経営層の方と談笑する機会も多く、距離感も近い関係性の中で様々な方の考え方を学ぶことができます。

自分の意見を持つことの大切さを学んだのは、入社して1年目に配属された製造所での経験でした。そこでは現場の方々と一緒になって、私が業務手順を整理し、当社規程との整合性を検証していく役割を担っていました。綿密に調査をしたものの、いざ入社１年目の私が現場の方々へ指摘や変更依頼をしなければならない状況に緊張と不安を感じていました。そんな中、私の状況を察して上司や先輩が一緒になって真剣に準備を手伝って頂きました。そして、最終的には現場の方々へ上手く提案することができ、その提案をもとに議論が発展して業務の健全化、効率化へ繋げる事が出来ました。

この経験から仕事で困ったときや壁にぶつかったときには、温かくアドバイスをもらえるという社風を実感し、仕事を進めていく自信にも繋がっていきました。その経験が、今も積極的に行動する原動力になっています。またもう一つ、入社以来ずっと心に留めている言葉があります。「自分の後工程を担当する人をお客様だと思い、相手へ思いやりを持って仕事するように」。これは入社当初に先輩から頂いた言葉で、胸に響きましたね。

当社の化学品事業は製鉄の過程で発生する副産物を有効活用して、社会を根底から支える製品を多く提供しています。また、そこで蓄積した技術や知見をさらに発展させることで、独自性のある製品・事業を創出しています。前者は「古くからある事業」、後者は「新しい事業」と位置付けられると思いますが、私はこの新旧両方の事業領域で独自性を発揮し、モノづくりを通して社会に貢献しているところに当社の魅力を感じています。

そんな当社で、私自身が将来的には事業運営の舵取りができる人材になることが目標です。今の部署で計数、会計の考え方を深め、企画や営業など事業運営に必要な他部門でさらなる経験を積んでいきたいと思っています。