HIP(Hot Isostatic Pressing:熱間等方圧加圧法)とは、加熱炉を内蔵した耐圧容器中において、アルゴンなどの不活性ガスを媒体として通常100MPa以上の等方的な圧力(あらゆる方向から均等に加わる圧力)と1000℃以上の温度を同時に加えて処理する技術です。

主な用途
- 粉末の加圧焼結
- 鋳造品、焼結品の内部欠陥除去
- 異種金属の拡散接合
粉末の加圧焼結

鋳造品・焼結品の内部欠陥除去

異種金属の拡散接合

各種HIP加工品の紹介
当社では、これまでの豊富な処理実績を活かして、HIP加工品の設計から製造、販売を行っております。
耐食・耐摩耗商品(粉末焼結+拡散結合)
用途に応じた材料選定により、各種機械部品を高機能化(耐腐食性向上、耐摩耗性向上など)。
HIP製ロール
- Ni基合金系耐食・耐摩耗ロール(電気亜鉛メッキ用コンダクターロール、他)
- 粉末ハイス系耐摩耗ロール(矯正ロール、他ワークロール)等


機械部品
- 摺動摩耗部品(シーリングプレート、軸受他)
- 腐食流体輸送部品(ギヤードポンプ用ギア、流量調整弁絞部他)
- 溶接金属周辺部品(浴中軸受、配送ポンプ部品他)



異種金属接合商品(拡散接合)
異種金属を原子拡散法によって面接合することにより信頼性の高い接合面を形成し、新たな機能を生み出す。

- 複合シール部品(メタルシールの配管フランジへの一体化による信頼性向上)
- ターゲット冷却板の直接接合(高温使用時の剥離防止)
粉末焼結製品(粉末焼結)
スパッタリングターゲット材(緻密で且つ微細結晶粒径のターゲット材)

- Crターゲット
- 合金ターゲット(Ni合金、Cr合金、Cu合金他)
特殊(合金)材料のインゴット製造(鍛造・圧延用素材)
- Cr、Mo、W等、溶接できない高融点材料
- 高合金材料(高熱伝導複合材料、高電気伝導複合材料等)


焼結体・鋳造品における信頼性の向上(内部欠陥除去)
焼結体・鋳造部品の内部欠陥、クリープボイドを除去し、強度向上、信頼性向上を図る
- 鋳鋼部品の内部欠陥除去(高圧配管ブロック、高圧バルブ等)
お問い合わせ先
金属箔応用商品事業部 HIPユニット093-884-1783