カーボンニュートラルの取り組み
日本製鉄グループにとってCO₂削減は重要かつ喫緊の課題で
あり、当社は日本製鉄グループの一員としてCO₂削減技術やCO₂
利用技術に取り組んでおります。当社のサプライチェーン排出量
(Scope1,2,3)を把握した上で、当社事業活動におけるエネル
ギー消費によるCO₂排出量の削減や自社製品の消費者使用時におけるCO₂排出量の削減に向けた検討、2050年のカーボンニュー
トラルに向けたエコプロセス、エコプロダクト等の検討を進めて
まいります。
現在、マリンバイオマスを利用したカーボンニュートラル材料の開発および各事業所でのカーボンニュートラルに向けた検討などを第3者の意見を踏まえ進めており、将来の世代も安心して暮らせる持続可能な社会をつくるための活動を継続いたします。
CO₂削減の取り組み
「マリンバイオマスを利用したカーボン
ニュートラル材料の開発」
当社は、日本製鉄株式会社および一般財団法人 金属系材料研究
開発センターと共同で、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術
総合開発機構(NEDO) の「先導研究プログラム/エネルギー・環境
新技術先導プログラム/ブルーカーボン(海洋生態系による炭素
貯留)追及を目指したサプライチェーン構築に係る技術開発」に
採択されました。(事業名:マリンバイオマスの多角的製鉄利用に
資する技術開発、事業期間:2021年度~ 2022年度)。当社は海藻
の水熱処理による、バイオオイルやピッチ・タールなど、日本製鉄
グループで利用可能なカーボンニュートラル材料の開発に取り組んでいます。
マリンバイオマスは、成長速度が速く人の生活とバッティング
しないため、海に囲まれたわが国のカーボンニュートラル炭素源と
して期待されています。当社では、上記事業の外にも、海藻プラス
チックや高機能炭素など、さらに幅広く付加価値の高い化学利用と
事業可能性の探索を進めております。

日本製鉄株式会社、日鉄ケミカル&マテリアル株式会社 ニュースリリースより引用
https://www.nipponsteel.com/news/20210525_050.html
https://www.nscm.nipponsteel.com/news/pdf/210525.pdf
環境および安全に関する投資
当社では環境保全並びに従業員および地域の安全確保のために、継続的かつ計画的な投資を行っております。
2021年度の環境保全投資としては、油漏洩検知器設置、タンクの防油堤設置(九州製造所)、照明のLED化による省エネ、オゾン層を破壊する特定フロンを使用する空調機の更新等を行いました。
また、操業ビッグデータ解析による最適化システムの導入、高度制御導入によるプラント運転の安定化及びスチームトラップ管理のシステム化による蒸気削減等のIoT関連の投資も進めております。
安全・防災関連では、危険物の火災・爆発・漏洩対策への投資を継続的に行っております。
