取扱い注意事項
エポキシ樹脂や硬化剤などを使用するときは、安全衛生の面から正しい取扱いを行う必要があります。取扱い作業を実施する前に、それぞれの製品のSDS等に記載されている情報やデータを参照されて、安全に取扱ってください。
また、SDSの記載内容は、現時点で入手できる資料、情報、データに基づいて作成しており、情報提供であって、保証するものではありません。また、注意事項は、通常の取扱いを対象としたものでありますので、特別な取扱いを行う場合は、用途・用法に適した安全対策を実施の上、ご利用下さい。
エポキシ樹脂 有害性
※下記表は横にスクロールしてご覧ください。
化合物名 (CAS番号) |
経口LD50 (mg/kg:ラット) |
皮膚一次刺激 (ウサギ) |
感作性 (モルモット) |
眼刺激性 (ウサギ) |
呼吸器刺激性 (ラット) |
SPI 分類 |
変異原性 | 出典 |
ビスフェノールA型 エポキシ樹脂液状 (25068-38-6) |
1)
11,400 |
1)
弱い |
1)
人によって は感作性 皮膚炎を 生じる |
1)
弱い |
1)
なし |
2)
2 |
(労) 変異原化学 物質 *I陽性 *II陽性 陰性 6) |
1):Pattys Industrial Hygiene and Toxicology 2):エポキシ樹脂・硬化剤正しい取扱いの手引 3), 4):メーカーSDS 5):総説 エポキシ樹脂第2巻 6):独立行政法人 製品評価技術基盤機構のGHS分類では、 経世代変異原性試験 (優性致死試験) で陰性、 生殖細胞in vivo変異原性試験 (染色体異常試験) で陰性、 体細胞in vivo変異原性試験 (小核試験、染色体異常試験) で陰性in vivo試験で陰性。 7):エポキシ樹脂工業会取得データによる |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ビスフェノールA型 エポキシ樹脂固形 (25068-38-6) |
2)
>30,000 |
1)
殆ど なし |
1)
殆どなし |
1)
弱い 刺激性 あり (特に粉塵 による) |
1)
弱い (粉塵に よる) |
2)
1 |
5)
陰性 |
|
ビスフェノールF型 エポキシ樹脂液状 (9003-36-5) |
3)
>2,000 |
3)
中程度 |
3)
体質により 強い感作性 皮膚炎を 生じる |
3)
中程度 |
なし |
(労) 変異原化学 物質 *I陽性 *II陽性 |
||
フェノール ノボラック型 エポキシ樹脂 半固形~固形 (9003-36-5) |
1)
>2,000 |
1)
弱い |
1)
弱い感作性 |
1)
弱い |
弱い (粉塵に よる) |
|||
オルソクレゾール ノボラック型 エポキシ樹脂 (29690-82-2) |
4)
>10,000 |
1)
ごく 弱い |
1)
ごく弱い |
弱い (粉塵に よる) |
注) | (労) | 変異原化学物質 |
*I | 微生物を用いる変異原性試験 | |
*II | 哺乳類培養細胞を用いる染色体異常試験 | |
※ | エポキシ樹脂技術協会 発行新・「エポキシ樹脂・硬化剤 正しい取扱いの手引」2003年度版より転載 |
参考資料、及び安全対策については、エポキシ樹脂技術協会安全性委員会がとりまとめた『エポキシ樹脂・硬化剤の正しい取扱いの手引』や製品のSDS等を参照して下さい。 尚、CAS番号につきましては弊社発行のSDSをご確認下さい。 |